人生一番大変だった日々

いつもありがとうございます。

クリスタルWaveヒラタです。

早いもので2月末です。今年は閏年ですね。

特別感ある今日を楽しめましたか?

 

大嵐は突然に

前回、予告した通り父と母についてです。

父のがん闘病で、もう何回入退院したか?

分からなくなってきたある退院日です。

 

朝になっても母が病院に現れません。

父は当然!激怒に激昂しています。

 

聞き取れない言葉を繋ぐと、

前日に母が怒って「もう迎えに来ない」と、帰った。

わえは見捨てられたんや!と。

 

手首に入院患者さん用白いバンドをしたまま、父は病室を出ます。

こんなに歩けたっけ?非常事態って変な事が頭に浮かびます。

 

父は休みながら怒鳴りながら歩きます。

周りの方々は、恐れとおののきの眼差しです。

私の声は父に全く届かずです。

母が来ないはずはありません。母を必死で探します。

 

父は大声で怒鳴り1階受付ロビー到着です。

目を離した隙に父はタクシーに乗ってしまいそうです。

 

ダメだ!!

私1人では、どうにもなりません。

ケアマネさんに電話して

「今!母が行方不明です。病院から父がタクシー乗りそうです。

多分1時間後には家へ着いてるはずです。居てるか確認だけ!お願いできませんか?」

ケアマネさんは、快く引き受けて下さいます。

有難いです。

 

母!?

駐車場へ並ぶ車列に運転席の母を発見!

父の状況を伝え、運転代わって、歩き出した母を見ます。

 

様子が変です。走っているつもりなのでしょうが、

亀みたいなゆっくり動作で、スローモーション映像を見ているようです。

 

早く車を駐車場に止めよう。気持ちばかりが焦ります。

やっと駐車して表玄関へ戻るも、父も母も居ません。

 

「娘さん!」広い表玄関中に響き渡る声で叫んでいる白衣の方がいます。

無断で病室から消えた父を追いかけてきてくれた病棟看護師長さんです。

 

救急外来へ連れてくださいます。母が寝かされています。

「インフルエンザかもしれません。検査します」

 

当時の私

介護事務をしながら、介護タクシーもしています。

私の携帯には、お迎え依頼の伝言が多数入っています。

全部不可能です。

事務所やドライバーさんに状況説明とお願いの連絡をします。

 

救急外来の看護師さんに

「娘さん!ウロウロしない!動かない!ここに居てる!」叱られます。

 

母の異変

じっと待合に居ます。再び呼ばれて、母と対面します。

着ていた服がはさみでジャキジャキ切られてます。緊迫しています。

 

「色々検査しますから、娘さんは、待合から動かないで下さい!」

インフルエンザでは?何がどうなってる?急変し過ぎです。

 

長い間待ちます。父も心配です。でも、動けません。

次に来たドクターに「緊急手術します」「ついてきてください」

頭には?がいっぱいです。

 

手術室

大勢の医療従事者、専門用語が多数飛び交うすさまじい現場です。

次々、母に色んな管等が付けられていきます。

何枚も求められる書類に、母の名前・自分の名前を記入します。

 

理解できたのは、

尿毒素が全身を巡っているから、死にかけています。

今日明日が山場です。

 

手術するので、出てください。

言われた瞬間

母が突然起き「お父さんは?」

ドクターは「そこどこでない!!自分!自分!」

私は「大丈夫だから。心配しないで。」嘘つきです。

母は、私の言葉を合図のように、麻酔が効いて眠ります。

 

さー大変!

手術所要時間を教えてもらい、先ずは!父の病室へ行きます。

病室の荷物を出さねばなりません。

前回もお伝えしましたが、物凄い量です。

 

先程の病棟看護師長さんとお会いします。

父を追いかけてきた師長さんは、

歩いてる母が倒れる瞬間に受け止めて下さったそうです。

何か手伝いましょうか?仰って下さいます。

 

看護師さん達がどれだけ大変でお忙しいか。

父が毎回とんでもなくご迷惑おかけしているか。

重々承知しています。1人で大丈夫です。

 

病院の大きなカートいっぱいに荷物積み、駐車場まで運ぶ事4往復です。

すれ違う看護師さんから色んなお声かけ頂きます。

「娘さん大変ね」等々。

どの方も優しいです。ほっこりします。

荷物を車に満載で実家へ行きます。

 

ケアマネさんからは、父が家に居る。と、留守電入っています。

本当に助かりました。

 

うわー(涙)

外まで父の怒鳴り声が聞こえます。

誰が!おまえに来てら言うた!

 

ケアマネさんが、父を見守って下さっていたのです。

確認だけで帰らない、とても心優しいケアマネさんです。

 

かなり長時間罵声を浴びせ続けられたはずです。

頭が下がります。

 

父に、母が死にかけてる事伝えるも、自分はどうなる?の一点張りです。

荷物を玄関へ運び、ご飯作って、

夜来るから!言い残して、病院へとんぼ返りです。

 

ICU

母は手術後、ICUに運ばれます。

私は、入院手続き待ちです。父の退院手続きお支払いも済ませます。

指定された談話室の大きな窓から眩しい夕日が差し込みます。

 

私の居場所をどう分かったのか、ケアマネさんが来て下さいます。

「大丈夫?何か手伝い要る?」

どこまでも優しいケアマネさんです。

父の事を詫び、来てくれた事に感謝です。

 

私が1人でいけそうなのを見て

「帰るね。何かあったら電話してね。」

そっと支えて下さるケアマネさんです。

 

医療機器がいっぱいの中、大きなベッドに10本以上の管や線に繋がれ

母は眠っています。勿論、口にも管があります。

 

目が覚めた途端母は、「お父さん!」

自分が死にかけて、今日が山場だ。言われているのにです。

 

大丈夫!家に居てる。晩御飯作ってくるわ。と、平静装うも、

母が死ぬのかも?恐怖心いっぱいです。

天命信じ、医療の方々に母を託して実家へ戻ります。

 

ファイト!

実家到着と同時に父の荷物片づけです。

母の入院に必要な物は車へ逆戻りです。

父の怒声は続きます。

私は家事全般こなします。

 

毎日がギリギリ

朝早く、実家で父の介護・諸々をし、出勤します。

夕方、ICUの母を見舞い、父の様子伝えます。

夜、父の所へ行きます。自分の家庭もあります。

 

いきり立って怒っていた父ですが、段々しょんぼりしていきます。

トイレの失敗等々、教えてくれます。

掃除したり処理している私を、情けない顔で見ています。

 

母は、口の管が取れ喋れるようになります。

先生にいつ退院できるか聞け!普段の母らしくない命令口調です。

無理!思いながらも、担当ドクターにお伺いしてみます。

 

案の定!!!

「あのね!ここに居てるってことは、命の危険がある。ってこと。

退院云々どころではありません。」厳しく言い渡されます。

はあ~!言わんこっちゃない。そのまま母に伝えると、諦めたように眠ります。

 

2週間後

父が高熱です。

病院へ電話すると、連れてきて下さい。

連れていくと、「何故?救急車で来ない?こんな時は救急車!」言われます。

私の介助で歩けましたし、救急車呼ぶほどでない。思ったのです。

自分がとんでもなく非情な娘のように思えてきます。

即刻、父は入院です。また、入院セットを大量に運びます。

 

伝書鳩

同じ病院で、両親が入院です。

私は、毎日仕事終わりに、病院内を伝書鳩のように何往復もします。

近道を見つけます。小さな喜びをとても嬉しく感じます。

父の看病をして下さる、病院の有難さを噛み締めます。

 

父も母もお互い離れている分、言いたい放題です。

愛おしくて笑えてきます。

 

まだまだ!父が亡くなるまで山はありましたが、

これが最大の山でした。

医療従事者の皆様、ケアマネさん、理解ある職場のお陰様で、乗り切れました。

 

後日談

母は、父の退院前日、銀行へ行ったそうです。

銀行員さんに、「大丈夫ですか?歩き方おかしいですよ。お手伝いしましょうか?」

言われたそうです。

自覚全然ないので、気にもしていなかったそうです。

 

既に、この時から、母の体には尿毒素が回り始めていたのです。

 

父と喋ってる時は、しんどかったそうです。

それで、ケンカになったそうです。

 

病院からどう帰ったのか分からないまま、明るさで目が覚めると車中です。

見たことない風景だったそうです。

 

ゆっくり周りを見て、家から1番近いパチンコ屋さんだ。

と、分かったそうです。

入ったことないパチンコ屋さんの駐車場で、一晩中気を失っていたのです。

 

そのまま、家へ帰ってお金持って病院へ向かったそうです。

頭も体も鉛のように重かったそうです。

凄い精神力です。

 

前日から当日病院まで全ての道中にて事故を起こさず、

病院玄関で看護師長さんに出会い、倒れたのは、奇跡か神仏のご加護です。

 

母は、今も健在です。

最近、お友達と1泊旅行をしました。

働きづめの母にとっては、お友達と旅行なんて、修学旅行以来です。

とても楽しかったそうです。

 

と、長々綴ってしまいました。

父の生死に関連して、いろいろありました。その分、

「生と死」イベントに対する思い入れがとても強いです。

 

絶対!皆様に良かった。思って頂ける講演と講義です。

是非、チケットご購入ご一報ください。

 

私の勤務している施設でも販売しています。

和歌山市神前546-1

電話(073)488-9130

月曜日~金曜日

9時~18時でしたらヒラタが居ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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